学生の時に理学療法士を志し、4年間に勉学に励んだ日々。
最大の壁である国家試験も乗り越え、晴れて理学療法士として仕事をスタート。
皆さんは学生の時に描いていた理学療法士として、働くことはできていますか?
目標に向かって突き進む人、悩みながらも働いている人、もう辞めたいと思っている人。
1年前の私は「悩みながら働いている人」と「もう辞めたいと思っている人」の間にいました。
そんな胸中にいましたが、今も理学療法士として働いていますし、この仕事に誇りを持っています。
この記事では、当時悩んでいてい私が気持ちの整理をするために書き出した、理学療法士になって後悔したことを紹介します。
後悔したことを整理することで、自分が取るべき行動が見えてきて、解決の一歩を踏み出すことができました。
当時の僕の様に悩んでいる方は、自分自身の気持ちと重ね合わせて読んでいただければと思います。
〜この記事がオススメな人〜
・理学療法士として働くことに悩んでいる人
・理学療法士を辞めたいと思っている人
・理学療法士になった後悔から一歩踏み出す勇気が欲しい人
理学療法士になって後悔した4つのこと
早速、自身の気持ちを整理するために書き出した、理学療法士になって後悔したことを紹介していきます。
皆さん一度は思ったり、考えたりした内容と思われます。
自身の気持ちと比較したり、重ね合わせて読み進めていただければと思います。
思った以上に仕事が忙しい
理学療法士になって最初に思ったのが、仕事が忙しいことです。
ぶっちゃけどの仕事についても忙しさはあると思いますが、他業種とは違った忙しさがあると感じています。
理学療法士として、どんな仕事があったかを書き出してみました。
〜理学療法士の仕事内容〜
・臨床業務
・個々の患者の記録記載
・病棟でのミーティング情報の記載
・電話や口頭でのリハビリ介入同意の確認(リハビリテーション実施計画書)
・患者様の定期的な進捗状況に関する書類説明(リハビリテーション総合実施計画書)
・Dr.や看護師をはじめとした、他職種への必要情報の確認、報告
・科内や病棟内での委員会活動
・症例発表のための資料作り
ざっと書き出してみましたが、病院によってはこれよりも多い業務が課されたりしています。
患者様に良質で安全なリハビリを提供するために、全て必要なことです。
しかし、就業時間のほとんどはメインである臨床業務に充てることが多いです。
そのため、臨床業務以降に記載した業務は、お昼時間を返上するか残業で対応することが多くなります。
ほぼ毎日、このような状況に追われるため仕事が忙しいと感じてしまうのも無理はありません。
またDr.などの目上の方と話す際は、精神的ストレスも大きくかかるため、疲労は想像以上に大きいです。
仕事の忙しさや精神的な疲労が多すぎて、理学療法士になったことを当時の僕は後悔しました。
プライベートも休む暇がない
理学療法士になってから、プライベートでもゆっくり休むことができませんでした。
上述した仕事の忙しさも要因にありますが、1番は自己研鑽です。
自己研鑽してしっかり知識を蓄えて、患者様に還元することが非常に大事になります。
私は自己研鑽は嫌いではないため、休日も努力はしていました。
しかし頑張りすぎも良くないもので、な休息がなかったため体調を壊すことが増えていきました。
患者様に良質なリハビリを提供するために自己研鑽を頑張ってきた。
その結果、自分自身が体を壊してしまった。
自分をボロボロにしてまで、休む暇もなくしてするほどの仕事なのかな?とマイナスなイメージが強くなっていき、理学療法士になったことを後悔しました。
体力仕事だから将来が不安
理学療法士も体力仕事です。
患者様と一緒に動くこともあるし、患者様の状態によっては介助も必要になります。
私の同僚でも腰を痛めて仕事をお休みする方が多くいました。
そのくらい体力が求められる仕事なのです。
現在の定年は60歳までですが、私たち20代がその頃になるには定年の年数も上昇している可能性があります。
果たして自分は60代を超えても、この仕事をできるのか?という不安が強くありました。
もしかしたら30代後半で、身体が悲鳴を上げて仕事を続けられないかもしれない。
そんな不安がつきまとい、もう少し将来のことを考えて仕事を選択すればよかったなと後悔しました。
給料が低い
理学療法士の仕事は出来高制ではありません。
理学療法士が得られる報酬は医療保険からくるものです。
そのため、報酬の仕組みは厚生労働省によって決められます。
どれだけ仕事を頑張っても、プライベートの時間を削って自己研鑽を頑張っても、給料アップにはつながらない。
実際、一般職と主任の給料にほぼ大差がなかったりする現状もあります。
人によってはバカバカしく感じてしまうこともあるでしょう。
もちろん給料が低くても、患者様には真摯に向き合いリハビリをしっかり行っていました。
でも内心ではもう少し給料がもらえる仕事に就けばよかったなと後悔しています。
また、理学療法士の報酬元はどこからなのか?ということを学生の段階で理解しておけばよかったとも思いました。
理学療法士になった後悔を解決するための手段
ここまで理学療法士になって後悔したことを4つ紹介してきました。
私自身は今も理学療法士として仕事をしています。
後悔から自分はどのような解決策を取れば良いのか考え、理学療法士は辞めない選択をしました。
ここからは、後悔を解決するための手段について紹介していきます。
自分の取るべき最適な手段が見つかると光栄です。
まずは自分自身を見つめ直す
後悔を解決するために、まずは自分の気持ちを見直しましょう。
自分がなりたかった理学療法士についてです。
目の前の患者様をよくしたい、社会復帰をするサポートをしたい、そんな気持ちが残っているのであれば理学療法士を辞めるべきではありません。
その気持ちがある中で理学療法士を辞めてしまうと、そのことに後悔してしまいます。
対して、目の前の患者様をよくしたい気持ちも無くなってしまった。
もう少し自分のために生きたいと考えている人は、理学療法士を辞める選択をして良いと思います。
気持ちがない中で仕事に励んでも、患者様も自分自身にもいいことがありません。
自分の気持ちはどちらよりなのか?
気持ちの部分が解決できたら、行動に移しましょう。
どのような行動をすべきか?次の項目にて紹介していきます。
・理学療法士として困っている人を助けたい気持ちはあるか?自分の気持ちを確かめる
・困っている人を助けたい気持ちは少なくなっているのか?自分の気持ちを確かめる
理学療法士として転職する
理学療法士は続けたい気持ちはまだある。けど病院の業務は大変と感じている方に向けては病院以外への転職がオススメです。
病院以外に転職することで業務負担の軽減・プライベートの確保・給料アップできる可能性があります。
理学療法士が病院以外で活躍できる場として、施設勤務・訪問リハビリがあげられます。
施設勤務では在籍する理学療法士が少ないため、1人でこなす業務が多い可能性があります。
それでも病院よりは少ない業務であり、周りに左右されず自分のペースで仕事がしやすいと思います。
訪問リハビリでは、給料面での待遇が大きいです。
訪問リハビリは運営するコストが病院に比べて少ないです。
その分、雇用者に支払われる給与を多くすることができます。
また、個々人の自宅へと訪問するため移動時間が儲けられます。
病院ほどキツキツなスケジュールでなく、少しゆとりや余裕を持ちつつ仕事に励むことができます。
私自身も訪問リハビリに転職してから、業務負担の軽減・プライベート時間の確保・給料アップを実現することができました。
・病院以外への転職で業務負担の軽減、プライベートの確保、給料アップが狙える
・施設への転職は自分のペースで、余裕を持って仕事をしやすい可能性がある
・訪問リハビリへの転職は給与も上がり、精神的ストレスを緩和しながら仕事に励むことができる
理学療法士とは異なる業種に転職する
理学療法士として困っている人を助けたい気持ちが少なくなってしまった方は、理学療法士とは異なる業種に転職することがオススメです。
理学療法士とは異なる業種に転職することで、プライベート時間の確保・給料アップを見込める可能性があります。
この選択はかなりの勇気が必要です。
専門学校や大学で学んだ知識は、理学療法士以外の仕事では活用できないことが多いからです。
全てにおいてゼロベースからの挑戦になるでしょう。
異なる業種への知識もないため、大手の企業にも勤めることが困難と予測されます。
しかし、近年では人材育成に力をいれいている中小企業が多いです。
初心者でも受け入れてくれる会社かつ人材育成のプログラムが整っている会社への転職がオススメです。
人材育成のプログラムが整っていると、自分が何年で技術や知識を身につけることができるか予測しやすいです。
結果、転職後により大きな会社へ転職する!などのキャリアビジョンも立てやすくなります。
・異なる業種への転職はプライベート時間の確保、給料アップできる可能性がある
・異なる業種への転職はゼロベースからの挑戦になる
・人材育成プログラムが整っている会社に転職することがオススメ
副業を始める
副業を始めることで給料面の後悔を解消するきっかけになります。
副業が軌道に乗るとプラスの収入が生じるため、本業の給料が低くても満足できる可能性があるからです。
しかし、副業は即効性がなく理学療法士とは異なるスキルが必要になる場合が多いです。
諦めない根気強さと努力が必要になります。
理学療法士の延長として副業するのであれば、勉強した内容についてSNSで発信する、オンライン・オフラインの研修で講師として発信するなどがオススメです。
理学療法士以外の副業であれば、ブログ運営がオススメです。
理由としては初期コストが安い・悩みの数だけネタがある・ブログ運営がうまくいかなくてもインターネットスキル、タイピングスキル、ライティングスキルを身につけることができるとメリットが豊富です。
また一度収益を得ることが出来れば、手を深く加えなくても自動的に収益が発生する可能性もあります。
収益を得るまでには根気強い努力が必要ですが、オススメの副業です。
・理学療法士としてSNS発信、研修講師として副収入を得る
・副業はブログ運営に挑戦しスキルを身につけつつ、副収入を得る
理学療法士となった後悔を糧に行動しよう
多くの現実をつきつけられ、理学療法士になって後悔している方も多いでしょう。
時間、給料、職場環境…どんな理由であれ後悔することは悪いことでありません。
後悔から学びや新しい気づきを得て、次の一歩を踏み出すことが最も大事なことです。
自分の感情を見つめ直し、理学療法士として奮起するのも立派です
理学療法士の道からはずれ、別の業種で働くのも素晴らしい勇気です。
理学療法士と副業の2足の草鞋で、努力することにも尊敬です。
どんな選択をしたとしても後悔から脱し、この記事が新しい一歩を踏み出す手助けになっていると幸いです。
コメント